こんにちは、兵庫県神戸市在住の由紀と申します。
社会人になってから、以前学生時代に経験した数々のアルバイトのことを思い出す機会が増えました。
そんな私の学生時代にしていたアルバイトで最も長かったものは、法律事務所での事務スタッフとしてのアルバイトでした。
大学3年生になってから、編入学を経験し、法学部に転部したことをきっかけに、そこから卒業するまで、大学の先輩である弁護士の先生のもとで、スタッフとしてお世話になることになりました。
実際のところ、どういう仕事をするのか、最初は戸惑うことも多かったです。
が、机上の勉強だけでなく、実際の生きた法律を目の当たりにすることができたり、実務経験として自分の糧になるのではないかといった期待がありました。
なので、わくわくしながら仕事に取り組むことになりましたね。
今回はそんな私の経験をもとに、法律事務所の事務職に興味を持っているあなたにその実態をご紹介したいと思います。
目次
法律事務所のバイトの仕事内容は?
法律事務所の事務スタッフとしての仕事内容は、基本的には一般事務職と大差はありません。
具体的には、電話の対応から、来客に対する接客、コピーをとったり、お茶くみをしたり、用事のためにお使いにいったり、掃除をしたりと多岐にわたります。
もちろん、弁護士と同席して実際のクライアントの話を聞く機会もありますし、裁判所や法務局、弁護士会などに出かけていって所用をこなすこともあり。
なので、同業者の方々と触れ合うことも少なくありませんでした。
また、裁判を傍聴する機会もあり、実際の裁判に使用される文書の作成、チェック、判例を調べたりといった専門的な仕事もありました。
加えて、昨今よく耳にする過払い金などについても、利息制限法による引き直し計算をしたりといった作業もありました。
が、実際には、そういったソフトがありますので、データを入力するだけで簡単に作成することができました。
法律事務所アルバイトの時給は?交通費は支給されるの?
時給の目安としては、大学生であれば、おおよそ900円以上(私の働いていた10年以上前の当時)となっていました。
なので、今でしたらおそらく1000円近くはいただけることが期待できます。
なお、交通費はもちろんのこと、アルバイトであっても有給休暇がもらえたり、賞与があったりしました。
それもこれも、法律事務所という法律を遵守して当然の組織であるということから、働く人の権利が守られていたのだと思います。
また、交通費も当然のこと支給されましたし、何かと食事に連れて行ってもらえたり、福利厚生は十分すぎるほどでした。
法律事務所アルバイトのシフトの条件は?
シフトの条件としては、数名のアルバイトで、うまく回せばオッケー。
なので、自分が入ることのできない日時があれば、あらかじめ伝えておくことで、柔軟に対応してもらうことができました。
もちろん、どうしてもシフトで入ってほしいと言われたときや、急な残業もありました。
が、これについては致し方のないことでしたので、がんばって働くように心がけました。
これについては、信頼関係あっての労使関係ですので、社会人ではないとはいえ、礼儀やマナーとして当たり前のことだと思っています。
アルバイトは働く日数だけでなく、時間についてもかなりフレキシブルに対応してもらうことができました。
なので、午前中だけ、あるいは午後だけ、もしくは夏休みなど長期休暇中はフルタイムでシフトを入れてもらうこともできましたね。
法律事務所アルバイトの楽しいところ3選
法律事務所のアルバイトで楽しかったこととしては、次の3点を挙げることができます。
- 普通の学生生活では接することができない人と接することができた
- 弁護士の人脈が広がった
- 社会をよくする仕事を手伝っているという充実感
まず1つ目に、普段接することのないような業界であったり、立場の人たちと接することができたという点です。
たとえば、裁判官であったり、破産することを決めた人、泥沼の離婚訴訟に巻き込まれていたり、交通事故で家族を失った人等々。
本当に実際のトラブルに見舞われた人たちを目にすると、いたたまれない気持ちになりつつも、なんとかしてあげたいと思ってしまいました。
2つ目には、弁護士の知り合いが増えたことです。
普通であれば、接する機会のない人種である弁護士さん。
ですが、結構人の良い親しみやすい人が多いということがよくわかりました。
3つ目には、自分ががんばることで社会を直接よりよいものにするお手伝いができるということでした。
これは直接働く上でのモチベーションになったことは言うまでもありません。
法律事務所アルバイトのきついところ3選
法律事務所のアルバイトできつかったこととして挙げられるのは、次の3点ですね。
- トラウマになりそうな現場写真を見ることもあった
- タイムリミットがシビアで仕事に緊張感があった
- 学生でもマナーはしっかりする必要があった
1つ目に、痛々しい生の事件を見なければならないことでした。
写真や証拠書類はもちろんのこと、現場に足を運ぶこともあり、結構世知辛くて、直視できないようなシチュエーションも少なくありませんでした。
2つ目には、時間との闘いであるということです。
時効が迫っていたり、早くしないと相手方が逃げてしまう、今日中に釈放されないかもしれないといった、常に一刻を争う問題に対峙する責任感がつきまといました。
3つ目は、ビジネスパーソンとしての常識やマナー・礼儀といったものを身につけておかねばならず、常に大人としての対応が求められたことでした。
学生だから、若いから知らないということでは済まされないシーンが多いのが法律事務所のアルバイト。
なので、自然と社会人としての所作など基本的なことを身につけることができましたが、正直最初はきつかったです。
経験者が語る!法律事務所アルバイトの面接対策とは?
面接で質問されることとしては、
- この仕事についてどういうイメージがあるか
- どのくらいの期間働けるか
といったようなことですね。
ざっくばらんな雑談のような感じになるかと思います。
が、その事務所によって求められているスタッフが異なりますので、一概にこのような面接になるとは言い切れませんが・・・。
面接の流れとしては、特にややこしいこともなく、淡々と進められてきます(弁護士さんはそんなに暇ではありません)。
服装・髪型に制限はありません。
が、TPOを踏まえた服装をすること。
これは弁護士という仕事をサポートするものとして、押さえておく必要があります。
ただ、基本的にはビジネスフォーマルと言われるような恰好をしておけば、オッケーだと思いますね。
面接に合格するためのポイントは、いかに自分がこの仕事に情熱を持っているか、チャレンジしたいという精神を持っているかをアピールできるかだと思います。
そもそも、誰も最初は知識も経験もありませんので、とにかくモチベーションが高いかどうかが重要視されています。
その思いをうまく伝えることができれば、合格が近くなるはずです。
法律事務所アルバイトの恋愛事情は?
年齢層としては、大学生であるので、18歳~22歳くらいが多かったです。
もちろん、就職浪人をされていたり、司法試験の勉強中の方もいらっしゃいました。
なので、30歳前後くらいまでのアルバイトはいましたね。
また、異性との出会いという面では、ないわけではありません。
が、皆まじめで、そういった気持ちで仕事をしに来ていることはありません。
なので、そういった出会いを期待されているのであれば、やめておいたほうが良いと思います。
ほかにいくらでも出会いがあるアルバイトは存在すると思いますので。
法律事務所バイトの評判を徹底調査!法律事務所のバイトってきつい?楽?のまとめ
法律事務所のスタッフをおすすめできる人は、
- 報告と連絡と相談をきっちりできる人
- 細かな作業をこつこつと真面目に続けることができる人
- 面倒を投げ出さない人
- 精神的にタフな人
- 正義感の強い人が挙げられます。
といったところでしょうか。
また、おすすめできない人は、
- ミスをしても放置してしまうようなタイプの人
- きっちりと数字を合わせることができない人(計算が弱い人)
- 丁寧にクライアントに対して接したり、電話応対ができない人
などが挙げられます。
これを踏まえて上で、「ぜひ法律事務所で働きたい!」ということであれば、アルバイトに応募してみてはいかがでしょうか?